第10回森林作業と木工の基礎実践ワークショップForestsoul Project 代表中川氏より
ワークショップのレポートが届きました。
Forestsoul Project PRESENTSワークショップ
★山とつきあう木とつきあう★VOL.10レポート
タイトル:トドマツ製材と看板・ベンチづくり+森の小径の草刈り
日時:2011年8月20日12:00―21日13:00
場所:中標津町武佐清原牧場 明郷会館と向かいの林
天気:曇
参加者、スタッフ:10名
主催者:中川貴之(別海・forestsoul project)
使用道具:製材機(清原さん)・トリマー・刈払機
≪内容の総括≫
3年目にして10回の節目を迎えたワークショップ。今年の夏のWSも毎年恒例1泊2日のキャンプ形式。猛暑だった昨夏とはうってかわってちょっぴり肌寒いくらいの気候の下参加者7名+スタッフで行われました。
今回は開陽台展望台に集合し、まず近所にある清原さん宅で製材見学から。前回WSで最後に伐倒したトドマツの丸太2本と主催者持込みのシナ・カバを製材。木の匂いが作業場に漂い、皆板になった木の感触を確かめていました。トドマツ3枚・シナ2枚・カバ2枚を板に挽き一部はベンチ用に角材にします。その後清原さんがなんと人数分焼肉を振舞ってくれました!夜もBBQの予定だったけどごちそうさまでした☆
15時から1時間かけて明郷会館に移動。食べたばっかりなのにすぐに炭を熾して夕食の準備(笑)。昨年に続いてT.T.さんによるパエリア、BBQではWさんが特大秋刀魚とホッケでおいしいご飯。ホント食べっぱなしです。さて、本題の看板の方も夕食準備と同時並行で加工開始です。まずはT.K.さんがサンドペーパーで大看板になるシナをなめらかにします。その板にイラストレータでレイアウトした文字をWさんがカーボン紙で書き写し、カッターで縁取り後、皆でトリマーを使って彫っていきます。
トリマーと塗装の練習を兼ねて樹木名などを書いたミニ看板づくりもしました。
飲み食いしながらの自由なトリマー作業はなんと深夜2時半まで続きました!結構やりだすとはまっちゃうんです。
さて、睡眠もほどほどに翌朝は塗装に入ります。
水性カラーで文字を塗って、それ以外の部分を柿渋で塗ります。水性カラーも柿渋も防腐効果があるといわれていますが、柿渋にどれだけの威力があるのかは実はやったことがないのでよくわかりません。まぁやってみようかということで…。そしてベンチも手ノコとソーガイドを使ってトド角材を垂直に切って、ビス止めとビス隠しにダボ加工。トドの板を天板にしてこちらにも柿渋を塗って完成。土の上に置くのであまり精度は気にせずザクザクつくっていきましたが、ちゃんとそれなりのものができました。
さて、すっかり木工に夢中でしたが草刈りもしなくてはというわけで、プロであるM.T.さん指導のもとKさん・Hさんの女性2人がテグスを使った草刈りに人生初チャレンジ。
前回WSで伐開した道を刈っていきました。初挑戦の感想は「ストレス解消になる」とのことでした。
結局すべての道は刈れなかったので草刈りは、看板・ベンチ設置と共に秋に持ち越しです。最後はこの2日間での完成品を並べてみんなで記念撮影です。
みなさんまともに眠らず本当にご苦労様でした。でも自分たちでつくったものを見ると疲れもふっとんでやっぱりうれしいですね。