Forestsoul Project 代表中川氏より
ワークショップのレポートが届きました。※個人名はイニシャル表示
★山とつきあう木とつきあう★VOL.4
タイトル 冬の椎茸ほだ木伐り+白樺ミニスプーンをつくろう
日時 2010 年1 月17 日 9:00―15:00
場所 明郷会館向かい伊藤さんの森・明郷会館
天気 晴
参加者
一般参加/3名
準スタッフ/1名
林業技術スタッフ/1名
共催スタッフ/1名
主催者/中川貴之(別海・forestsoul project)
使用道具 手ノコ・ヘルメット(森づくりセンター),スノーシュー(酪農喫茶レンタル),手ノコ・小刀・バ
イス・曲丸刀・作業台・紙やすり(forestsoul project),蜜蝋ワックス(K私物)
≪内容の総括≫
今シーズン最後のワークショップとなった第4回は、午前中に手ノコを用いたほだ木伐りを、午後から白樺幼木を使ったスプーンづくりを行いました。椎茸の原木栽培に用いる「ほだ木」は葉が落ちたミズナラを用いることから、広葉樹林で晩秋から冬にしかできない作業とあって条件が揃ったこの機会に伐採作業を実践することにしました(植菌は次回)。
今回は伐採・玉切り・会館への搬出と動力に頼らない完全人力作業です。まずスノーシューを履いて雪深い林内に入ると、さっそくKさんのアドバイスのもとほだ木に適した節が少なく枯損部がない原木を探し、各自手ノコで伐採に入りました。直径10cm内外の木なのですが、受け口を作り追い口を切っての作業は想像以上に大変ですっかり参加者一同汗だく状態。約2m の長さに玉切りして、会館まで運び出したのですが、細い木とはいえなかなかの肉体労働だと皆さん実感したもよう。わたしもチェンソーのありがたみがよくわかりました。
その後、スプーンの材料探しに林縁の白樺幼木を手ノコで伐りました。白樺スプーンは幼木の幹を匙の部分に、枝を柄の部分にして作ります。まず各自伐採した幼木からスプーンにしたい部分を選びノコで粗粗と切り、バイスに挟んで曲丸刀で匙の部分をくりぬいていきます。それが終わると今度は外側を小刀やノミで削って、ちょうどよい薄さになったら紙やすりをかけて仕上げ、蜜蝋ワックスを塗って完成させます。丸太を半割りにして削っていく通常の手彫りスプーンづくりと違って、柄の部分が始めからほぼ完成しているこのタイプのスプーンづくりは、初めての人でも短時間で比較的失敗や挫折も少なく完成させられます(大きめのスプーンに挑戦した一人を除いて参加者全員が15 時までには完成させて持ち帰ることができました)。
途中、Fさんが夏のワークショップで手がけ持ち帰って完成させたスプーンを披露してくれ、第1作にして売り物並みの出来栄えに一同から歓声が上がったり、新聞社が取材に来て参加者インタビューがあったりと、和やかな雰囲気の中のスプーンづくりでした。
≪新聞掲載≫
■根室新聞ファイルをダウンロード(436KB)
■北海道新聞ファイルをダウンロード(219KB)
■朝日新聞ファイルをダウンロード(243KB)